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【作品名】PSP用ゲーム 涼宮ハルヒの約束 EDテーマ集 【アルバム名】世界が夢見るユメノナカ/最終未来を見せて! 【歌手】平野 綾, 茅原実里 後藤邑子 【ジャンル】サウンドトラック 【曲数】8曲 【価格】¥200均一(アルバム価格¥1,600) □■iTMS■□ 【詳細】トラック5、10のoff vocal曲は未配信
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涼宮ハルヒの約束 「あんたさ、自分がこの地球でどれほどちっぽけな存在なのか、自覚したことある?」 いつだったか、お前はそう言った。 あの時お前の言ったとおり、俺は本当にちっぽけな存在だと思う。 長門や古泉や朝比奈さんのような特別な力なんて、生憎持ち合わせていないからな。 だがハルヒ、お前は違うだろう?お前はこの地球の中心といってもいいくらいの存在だろう? なのに、なぜだ。 涼宮ハルヒは、3年前に息を引き取った。 俺たち普通の人間と変わらず、ハルヒの死は突然に、そして静かにやってきたのだ。 ハルヒのことだ。 もし間違って死んでしまったりしても、きっとあいつの意味のわからん能力かなんかで生き返ってくるものだと俺は思っていた。 今死ぬことをハルヒは望んでいない。必ず生き返ることを望むはずだ。 三年前の俺は、そう確信していた。 だが、ハルヒは戻ってこなかった。 俺はハルヒの死を理解することなどできなかった。 安らかに眠るあいつの顔だって見た。冷たくなってしまったあいつの手だって握った。あいつの葬式にだって行った。墓参りにだって何度も行っている。 何度現実を突きつけられても、俺はまだわかっていない。 俺はハルヒが戻ってくることを信じてやまないのだ。 三年前、ハルヒが死んで、俺たちSOS団はバラバラになった。 朝比奈さんはハルヒが死んだ直後の病院で、泣きながら、しかししっかりとした口調で俺たちにこう告げた。 「涼宮さんが死ぬことは規定事項なのかどうか・・・私には、わかりません。・・・ 何も、わかりません・・・。 でも、一つだけわかることがあります・・・。未来に帰らなければいけないのは、今、ということです。 短い間でしたが・・・本当にありがとうございました。皆さんに会えてよかったです、本当に・・・。 もう会えないかもしれないけど・・・」 涙で詰まったのか、朝比奈さんは一度うつむいた。そして顔をあげ、少し無理矢理な笑顔を作り、 「さようなら」 まっすぐ俺の顔を見ながら言った。 朝比奈さんは、薄暗い病院の廊下をゆっくりと歩いて行った。小さく震えている背中を見届けながら、俺たちは何も言えずにいた。 何か言うべきだったのかもしれないな。だけど、その時の俺の頭には言葉なんてものは存在してなかったように思う。 古泉はハルヒの葬式が終わった後、 「・・・とても残念です。残念としか、言い様がありません。私たち機関はもう能力を使うことはないでしょう。 使いたくても使えない。涼宮さんが居なければ、私たちはこんなにも無力なのですね。何が超能力者だ・・・と。」 長門以上に無言を貫く俺に、古泉は喋り続けた。いつもより力なく、いつものようにうざったいアクションをつけながら。 「機関は解散しますが・・・僕にはやらなくてはならないことがたくさんあります。 ・・・後始末、とでも言いましょうか。」 お別れですね、と寂しげな笑顔を見せながら俺に言うと、どこからともなく黒い車が古泉を迎えにきた。古泉も俺も、お互いに手を振ることのないサヨナラだった。 どこへ行ったのか、後始末とは何なのか・・・俺は何も知らない。あの日以来、俺は古泉に会っていない。 長門はというと、ハルヒが死んだ日以来顔を合わせていない。葬式に顔を出さなかった長門を俺は不審に思い、その帰りに長門の家に寄ったのだが、部屋は既に蛻の殻となっていた。 あいつも、情報統合思念体とやらのところに帰ってしまったのだろうか。 そうして俺は一人になった。 高校を卒業し、今は大学生だ。普通レベルの大学に合格し、一人暮らしをしながら普通の毎日を送っている。 ハルヒと出会う前のような、フツーの日常を。 友達だってそれなりに居るし、今、彼女だって居る。傍から見れば充実した毎日を送っている。 でもな、ちっとも楽しくなんてないんだよ。 朝比奈さん、長門、古泉・・・そしてハルヒ。 お前らが居ない毎日が楽しいわけなんてないだろうが。 一日たりともお前らを忘れた日なんてないさ。 こんな日常・・・あまりにも普通すぎて、一人で不思議探索にでも出かけたくなるほどなんだ、ハルヒよ。 寂しいじゃねーか。 俺を一人にしないでくれよ、ハルヒ。 お願いだ。 戻ってきてくれよ、ハルヒ―――。 静かな部屋に、携帯のバイブ音が響く。 一人物思いに耽っていた俺は、その音にびっくりし体を一瞬震わせた。 急いで携帯を取ると、画面には彼女の名前と番号が表示されていた。 「ああ、俺だ。どうした?」 『ねぇ。もちろん明日、空いてるわよね?ちょうど休みだし』 「明日?・・・ああ、別に用事はないが。明日がどうかしたのか?」 『・・・冗談でしょ?覚えてないの?明日は半年記念日じゃない』 「ああ・・・明日で半年だったか、すまないな」 『・・・記念日、覚えてくれてたことなかったよね・・・』 「・・・すまん」 『・・・まぁいいわよ。半年記念日前に喧嘩なんてしたくないもの。』 「ああ・・・すまんな。・・・明日はどうする?」 『キョンの家、駄目かな?』 「ああ、そうしよう。午後、適当に来てくれよ。じゃあな。」 電話を切り、俺はため息をついた。 明日で彼女に告白をされて始まった交際も半年になる。 断る理由が特に無かったから付き合っただけで、別に俺には好きという感情がなかったりする。 彼女はしょっちゅう俺に会いたいと言う。きっと彼女の方は俺の事を愛してくれているのだろう。 でも、俺が彼女に会いたいと思う時は、俺の中の男が女を求めた時だ。 我ながら最低だと思う。 ハルヒだったらこんな俺になんて言うだろうか。 引っ叩かれる・・・いや、それどころじゃ済まないだろうな。 俺は不意にカレンダーを見た。 今日は7月6日、明日は7月7日だった。 七夕・・・か。 次の日、午後2時過ぎに呼び鈴が鳴った。彼女だ。 「おじゃましまーす」 「ああ、ちょっと散らかってるけど気にしないでくれ」 俺がそう言うと、これのどこがちょっとなのよ、とぶつぶつ言いながら彼女は部屋を整理し始めた。 あんまり動かしてほしく無い気もするのだがな、片付けるのは確かに面倒なので俺はしばらく何も言わないでいた。 彼女の片づけている手が男の秘密ゾーンに伸び始めたところで声をかけ、片づけを中断させる。 そうすると彼女は思い出したような表情をし、カバンをがさごそとあさりはじめた。 「はいキョン!この本、読みたがってたじゃない?今日寄った本屋でたまたま見かけたから買ったのよ。」 「おお、ありがとうな」 「読んだらあたしにも貸してよね」 本を受け取ると、彼女はゆっくりと俺の体に腕を絡ませる。 俺たちはその状態のまま少し他愛の無い話をしていたが、しばらくすると彼女の唇が 近づいてきたので、俺はそれに答えようと本を置いた。 ―――その時、本からしおりのようなものがハラっと落ちた。 しおり・・・ まさか、長門か? 「待った!」 「わっ!!何!?」 少し大きな声を出し、彼女の体を強引に剥がすと俺は急いでしおりを拾った。 ぶつくさ文句を言っている彼女を尻目に、俺の目はしおりに書かれた綺麗な明朝体を 認識する。 あの公園で待っている 長門だ。 こんなやり方は長門しかありえない。 長門に違いない。そう思いたいのだ。ただの偶然のいたずらなら暴れるぞ。 とにかく、これは長門からのメッセージであり、あの公園とはあの公園だ。 俺の脳裏に、ハルヒがよぎる。 「なによ・・・どうしたの?なにそれ」 「すまん、たった今用事ができた」 「はあ?ちょっと何言って・・・」 「悪い、埋め合わせは今度する!家を出なくては」 「ちょっと、何よわけがわからないわよ!」 彼女の荷物を拾い、強引に手を引いて家を出る。わけがわからないであろう彼女は懸命に俺を引きとめようとするが、湧き上がる感情でいっぱいだった俺は、彼女が納得できるような上手い理由を考えることなどできるわけがなく、そのまま自転車に飛び乗る。 終いにはものすごい剣幕で怒鳴ってきた彼女に、俺は「本ありがとう」とだけ告げ、 ものすごい馬力でペダルをこぎ始めた。 一人暮らしをしている今、あの公園はそんなに近くなく、三駅ほど離れていた。だが、電車を待つ時間は今の俺にとって普段の100万倍増しに苦痛だったからな。 今までこんなに早く自転車を飛ばしたことがあっただろうか。 ペダルの回転が速すぎて足が空回りしそうになりつつ、俺は公園の入り口を急カーブで突っ切る。 ベンチに目をやる。 そこには、紛れもない長門の姿があった。 あまり変わってはいないが、少し大人びたように見える長門が俺を待っていた。 「・・・長門ッ!!」 俺は半ば転ぶようにして自転車から降り、荒い息で長門の名を叫ぶ。 「・・・久しぶり」 そんな俺の叫びにも動じない、三年前と何も変わらない淡々とした声。そして三年前と何も変わらない深海を切り取ったかのような瞳が俺を見つめる。 俺はなんだかひどく安心し、そしてひどく懐かしさに襲われた。不覚にも涙が出そうになる。 「長門・・・お前・・・今までどこで何してたんだよ」 「言語化できない。それより、私は今あなたに話したいことがある。だからここへあなたを呼んだ。」 「おう、なんだ?」 長門は淡々と続ける。 「異空通達情報振動が観測された」 「なんだそれは。ハルヒか?」 「そう。地球でも宇宙でもない場所からの涼宮ハルヒの意思情報振動が宇宙で観測された。その振動はもうすぐ地球にも到達する」 「どういうことだ!?もっとわかりやすく説明してくれ!ハルヒが戻ってくるのか!?」 俺は今ほど長門の難しい言葉と俺の簡単な構造をした頭に腹が立ったことはないだろ う。長門の難しい言葉を理解できるのは古泉ぐらいだろうけどな。 長門は続ける。 「宇宙では涼宮ハルヒの意思情報しか観測されなかった。しかし彼女が暮らしていた地球でなら意思を具現化しやすい。宇宙よりより明確な異空通達情報振動が観測できる可能性がある。 私はそれを調査しに地球へと戻ってきた。でも、異空通達情報振動が観測されたということをあなたに伝える判断を下したのは私の意思」 「なんなんだよ、その異空なんたら情報振動ってのは」 「簡単に表すとするならば、メッセージ、と呼ばれるようなもの。しかし、宇宙で観測された異空通達情報振動は言語化することはできない。」 ・・・つまり、俺の簡単な構造をした頭で解釈してみると、ハルヒメッセージがどこか異世界から発信され、それがもうすぐ地球にも伝わる、ということだろう。 「わかった。じゃあ地球でなら、ハルヒのそのなんたら振動も俺が理解できるものになってる可能性がある、ということなんだな?」 「そう。そして、その異空通達情報振動は、あなたへ向けて発信された可能性が高いとされている」 涙が出そうになる。 ・・・俺をどこか遠いところから見ていてくれていたのか? そして、俺にどんなメッセージがあるというのだ。 ハルヒ。 「到達は、今日の夜頃になると予測されている。しかしどんな形であなたに伝わるのかは予測できていない。そしてそれがあなたに理解できるものなのかは保障できない」 「ああ、それでもいいさ。俺は待ってみる」 「そう」 「ああ。」 そして沈黙。 その沈黙を利用して、俺は気持ちを落ち着かせる。 心臓がうるさい、ええい黙れ。落ち着いて考えるんだ。俺。 いや、なれるか。俺はずっとずっとハルヒを待っていたんだ。なれるはずがない。 「・・・ありがとう、長門。」 「・・・いい。私は、しばらくは三年前利用していたマンションで調査をする。」 「わかった。・・・じゃあ、また会えるんだよな?・・・長門」 まっすぐに俺を見ていた長門の目が、ほんのわずかだが揺らいだような気がした 「・・・会える。私という個体は、あなたに会うことを楽しみとしていた。そして、今ここで再会することができて嬉しく思っている」 「ああ、俺もだよ長門。」 ああ、俺は今相当普通じゃないんだろうな。 長門の目が、ほんの少し潤んだような気さえした。 「じゃあ、今日は帰るよ。また明日、お前に会いに行くよ。話したいことがいっぱいあるし、お前がどうしていたのかも聴きたいからな。 ただ、今俺の頭は爆発寸前なほどやばいみたいだ。一人になって頭の中整理してみるよ」 「そう」 「ああ。本当にありがとうな、長門。」 長門の頭を撫でてやる。なんだか、今のこいつを見ていたら無償にそうしてやりたくなった。 「・・・・・・・・・じゃあ」 「ああ、また明日な。」 長門はなんだか機械的に背中を向ける。俺は長門の背中が見えなくなってから、乱暴に放置していた自転車を持ち上げた。 少しずつ日が暮れる。 俺は家で一人、窓の外を見ながらぼんやり思い出に浸っていた。 一つ一つ思い出していたんだ。SOS団で過ごした毎日を。 何度も繰り返し頭の中で再生した変わることのない映像も、なんだか今日は違ったものに思えた。 あんなことも、こんなこともあったよな。そうして一つ一つ思い出しているうちに、少しずつ視界がぼやけていく。 ・・・くそ、今日はなんだか涙腺が緩いみたいだな。 俺の頬を冷たい水が伝う。 最近はやっと涙を流す回数が減ってきたっていうのに。 お前が今、すごく近くに居るような気がしてならないんだよ、ハルヒ。 一粒、また一粒と目からこぼれていく。 俺はお前に会いたい。 そして、あの頃は素直になれず、気づくことのできなかった気持ちを、お前に伝えたいんだ。 俺は――――・・・ その時だった。 俺の頬に、暖かく懐かしい、そしてこの世で一番愛しく感じられるような手が添えられた。 ゆっくりと優しく俺の涙を拭う。 ―――俺の目の前に今、確かにハルヒが居る。 「・・・もう、泣かないの。バカキョン」 ハルヒは俺の涙を優しく拭い続け、そっと笑った。 「・・・ハルヒ・・・」 「キョン・・・会いたかったの・・・ずっと・・・ずっとキョンに・・・」 ハルヒは、あの頃と何も変わらない姿でそこに居た。しかし、俺の記憶に残っているどんなハルヒの笑顔よりも穏やかに笑っていた。 「ごめんね・・・突然居なくなったりして。・・・あたし、ずっとアンタを苦しめてたのね。・・・あたし、普通の人間なんかじゃなかったのにね。死んでから知ったわよ。 それなのに、あたしあっさり死んだりして、あんたを苦しめたりして・・・」 「ハルヒ・・・俺・・・」 言いたいことや言わなければならないことがたくさん俺の喉へと上ってきて、言葉にならない。上手く言語化できない、とはこのことだな。 ふっ、と小さく笑いを漏らすと、今度は1000万アンペアの輝きを持つ笑顔を見せた。 「いいのよキョン!わかってる。アンタのことなんて全部わかってるんだから!・・・本当よ?」 「ハルヒ・・・俺ずっと・・・ずっとハルヒに・・・」 だめだ。涙で詰まって声さえ出すのが難しくなってきた。 俺はしばらく自分を落ち着かせようと必死になっていた。そんな俺を、ハルヒはとても優しい目で待っていてくれた。 反則だろ。泣き止めるわけないじゃねぇか、こんな状況。 やっとのことで喋れる状態になり、今度は俺がハルヒの頬にそっと手を添える。 すると、今度はハルヒの大きな目から涙がこぼれた。 バカハルヒ。同じように涙を拭ってやる。 そして、大きく深呼吸をする。 「ハルヒ・・・ずっとお前に会いたかった・・・俺はずっと・・・きっと初めて会った日から・・・」 俺は、 ずっとハルヒに伝えたかった言葉を今――― 「好きだ」 そうはっきり告げて唇を重ねる。 あの時、閉鎖空間でキスした時よりも、きっと俺は、その、色々と上手くなっているはずだった。大人のキスのやり方だって知っている。 なのになんでだろうな・・・俺はあの時のように、不器用に唇をぶつけることしかできなかった。 でも、なんでもよかった。そんなことどうでもよかったんだ。 俺の腕の中に、今確かにハルヒが居る。 ずっと会いたかった、ずっと待ち続けた、誰よりも愛おしいハルヒが居るんだ。 今、ここに確かに・・・ 唇を離す。 開かれたハルヒの目から、また一筋涙がこぼれる。 俺が拭う前に、ハルヒは自分で目をごしごしとやると、また穏やかに笑ってくれた。 俺もそれに答えて笑ってみせる。 そしてハルヒは笑顔のまま喋りだした。 「あのね・・・キョン。あたし、今はここの世界にずっと居ることはできないの」 俺は笑顔を一瞬にして保てなくなった。 それでも、ハルヒは続ける。 「でもね、大丈夫。あたしたちはまた会えるの。絶対よ。あたしは今ね、アンタとまた一緒になるために向こうで頑張ってるのよ。 何をしてるのとか、向こうってどこなのかとか・・・それは、うん、そうね。また会えたときにゆっくりたっぷり話すからさ」 「俺はお前とずっと一緒に居たい。もう置いていかないでくれ」 俺の言葉に、一瞬ハルヒは声を詰まらせる。 「・・・ごめんね。でも・・・ほんとに、また会える日がくるから・・・。あたしのこと、信じて・・・キョン」 また涙がこみあげそうになる。俺は顔を歪ませて必死に堪える。 「大丈夫だよ。アンタは今日、ここであたしへの気持ちを忘れるから」 「忘れるわけないだろうが。何言ってるんだ」 「あたし、今この世界では一つしか力が使えないのよね・・・。その力で、アンタのあたしに対する恋愛感情を消すの」 俺はハルヒが言い切る前に力強く抱きしめた。もうまともに顔が見れねぇ。何を言ってやがるんだ、こいつは。 「だめだ。ばかなことはやめろ」 「大丈夫よ。あたしと過ごした記憶は消えたりしないわ。ただ、今までみたいに苦しませたりしないから・・・」 「お前が好きなんだ」 「キョン・・・」 ハルヒが俺から離れる。 「あたし・・・そろそろ、行かなくちゃ」 「・・・ハルヒ・・・ッ」 ハルヒの体が一瞬透ける。 堪えていた涙が、堤防を破壊して一気に流れ出す。 「キョン・・・あたしも・・・アンタのことが好き・・・。それはずっと変わらないから。ずっと・・・永遠に」 ハルヒがどんどん薄れていく。耐え切れず俺は、ハルヒの両手をぎゅっと握り締める。ハルヒはそれに答え、俺と指を絡ませた。 「ハルヒ!」 「キョン、大丈夫よ!アンタは幸せになれる。今まで辛い思いしてた分、ちゃんと笑って暮らせる未来があるんだから。 そして、あたしたちはまた会えるの。約束するわ。あたしのこと・・・信じて」 ハルヒの笑顔が、消えていく――― 「さよなら、またね、キョン。・・・ありがとう」 ―――・・・ ハルヒが死んで5年。 そして、ハルヒと再会してから2年が経った。 俺は21歳を迎える。 そして、今長門と一緒に居る。 長門と、そして長門と共にある新しい命と一緒に、だ。 出産はもう間近だ。その時に備えて、今俺達は二人病室に居る。 あれから、ハルヒと再会してから、長門は普通の人間になることができたという。 そして俺たちは毎日のように会い、そして今、こうして二人で暮らしている。結婚式は2ヶ月前にしたばかりだ。 結婚式には、なんと古泉や朝比奈さんまで来てくれた。古泉も朝比奈さんも多くを語ってはくれないが、今は月に一度程度、4人で顔を合わせている。 きっと二人もハルヒに会ったのだろう。 俺は幸せだった。 長門が居て、古泉や朝比奈さんも居て。 ハルヒが言ったちゃんと笑って暮らせる未来が、今ここにあった。 ただ、ハルヒが居ない。それが足りないだけだった。 「・・・今日は、七夕だな」 今まで沈黙を続けていた病室で、俺はつぶやいた。 長門はふいに、ゆっくりと顔をあげる。そしてそのままゆっくりとカーテンを指差した。 「・・・空」 「・・・?・・・なんだ、天の川でも出てるのか?今日は晴天だったが・・・」 こんな所じゃ天の川なんて拝める程の星は見えないぞ、そう言い掛けながら俺はカーテンを開けた。 そこには、無数の星。 天の川ではない。その星達は、綺麗な幾何学模様を作り上げていた。 「・・・これは・・・」 呆気に取られる俺に、長門はぽつり、と言った。 「『私は、そこに居る』」 その言葉の意味を、俺は一瞬で理解した。 実はな。 俺はやっぱり最低な男みたいだ。 あれから・・・ハルヒと再会した時から、俺の気持ちは変わったりしていない。 今でも俺はハルヒのことが好きだ。 いや、もちろん長門のことだって同じくらい愛しているさ。 あの時、ハルヒは俺からハルヒへの想いを消さなかったってことだ。 何でかって? それは、長門が人間になることができたことを思えば、答えは簡単に出る。 俺は今最高に幸せだ。 ハルヒが言ったように、俺はちゃんと幸せになれたんだ。 ハルヒが嘘をついたり、約束を破ったりすることなんて一度も無い。 あいつは全て有言実行する奴だからな。 そう、 だから今、 俺はあいつが言ったように、ハルヒと再会することができている。 もう7歳になる俺の娘。 俺と長門の子供だ。 黄色いカチューシャをつけて、今、テレビの前に座っている。 うさんくさい番組だ。あんなのをUFOなどと呼んで誰が信じるんだ。下手したら飛行機を画質の荒いビデオカメラで撮影したものの方が世間には受け入れられると思うぞ。 ばかばかしくてため息が出そうになう番組だが、俺はチャンネルを変えたりしない。 そして前言を撤回する。信じる奴だって居るんだよな。今ここで、熱心にテレビに食いついている俺の娘がその一人だ。 最初から最後まで「フィクションです」と言わんばかりのインチキ映像を見せられ、ようやく番組が終わったところで、ずっとテレビに向いていた顔が俺に向いた。 大きな目をぱちぱちと瞬きさせて、100万ワットの笑顔で俺に言うんだ。 「ねぇキョン、宇宙人って居ると思う?」 俺の答えは決まっている。
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涼宮ハルヒの約束IVまでもマップ選択画面ではハルヒを優先的に選択しておく。 もちろん、ストーリーが進まなくなるほど選ぶのはタブー。 涼宮ハルヒの約束IV 午前に、ハルヒとのSOS会話を発生させ、エンブレムを出す。 ↓ 午後に、古泉との、難易度は普通にやれよで、ミニゲーム渚のビーチバレーで勝つ。 ↓ 最後に、夜にハルヒと会話して終了。 涼宮ハルヒの約束V 朝の古泉との会話で、信じるを選ぶ。 ↓ 午前に、ハルヒとのSOS会話を発生させ、エンブレムで終わらせる。 ↓ 午後と夜は、誰を選んでもいいが、シャミセンと話す場合、SOS会話あり。 ↓ 深夜のみくるとの会話での選択肢では、いきましょうを選ぶ。 涼宮ハルヒの約束VI 午前の古泉との会話で、古泉を止めるを選ぶ。 ↓ 午後はハルヒと、夜はみくるとの会話のみ。 涼宮ハルヒの約束VII 朝での会話では、団員として恥ずべきことだわを選択。 ↓ 午前は、ハルヒとの会話のみ。 ↓ 夜のハルヒとの会話。本物と偽者のハルヒとSOS会話を行う。 会話から違いを見つけ、偽者を見破る。 もし、失敗すると、基本的にはバッドエンド。 そして、エンディング。
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涼宮ハルヒの約束 「あんたさ、自分がこの地球でどれほどちっぽけな存在なのか、自覚したことある?」 いつだったか、お前はそう言った。 あの時お前の言ったとおり、俺は本当にちっぽけな存在だと思う。 長門や古泉や朝比奈さんのような特別な力なんて、生憎持ち合わせていないからな。 だがハルヒ、お前は違うだろう?お前はこの地球の中心といってもいいくらいの存在だろう? なのに、なぜだ。 涼宮ハルヒは、3年前に息を引き取った。 俺たち普通の人間と変わらず、ハルヒの死は突然に、そして静かにやってきたのだ。 ハルヒのことだ。 もし間違って死んでしまったりしても、きっとあいつの意味のわからん能力かなんかで生き返ってくるものだと俺は思っていた。 今死ぬことをハルヒは望んでいない。必ず生き返ることを望むはずだ。 三年前の俺は、そう確信していた。 だが、ハルヒは戻ってこなかった。 俺はハルヒの死を理解することなどできなかった。 安らかに眠るあいつの顔だって見た。冷たくなってしまったあいつの手だって握った。あいつの葬式にだって行った。墓参りにだって何度も行っている。 何度現実を突きつけられても、俺はまだわかっていない。 俺はハルヒが戻ってくることを信じてやまないのだ。 三年前、ハルヒが死んで、俺たちSOS団はバラバラになった。 朝比奈さんはハルヒが死んだ直後の病院で、泣きながら、しかししっかりとした口調で俺たちにこう告げた。 「涼宮さんが死ぬことは規定事項なのかどうか・・・私には、わかりません。・・・ 何も、わかりません・・・。 でも、一つだけわかることがあります・・・。未来に帰らなければいけないのは、今、ということです。 短い間でしたが・・・本当にありがとうございました。皆さんに会えてよかったです、本当に・・・。 もう会えないかもしれないけど・・・」 涙で詰まったのか、朝比奈さんは一度うつむいた。そして顔をあげ、少し無理矢理な笑顔を作り、 「さようなら」 まっすぐ俺の顔を見ながら言った。 朝比奈さんは、薄暗い病院の廊下をゆっくりと歩いて行った。小さく震えている背中を見届けながら、俺たちは何も言えずにいた。 何か言うべきだったのかもしれないな。だけど、その時の俺の頭には言葉なんてものは存在してなかったように思う。 古泉はハルヒの葬式が終わった後、 「・・・とても残念です。残念としか、言い様がありません。私たち機関はもう能力を使うことはないでしょう。 使いたくても使えない。涼宮さんが居なければ、私たちはこんなにも無力なのですね。何が超能力者だ・・・と。」 長門以上に無言を貫く俺に、古泉は喋り続けた。いつもより力なく、いつものようにうざったいアクションをつけながら。 「機関は解散しますが・・・僕にはやらなくてはならないことがたくさんあります。 ・・・後始末、とでも言いましょうか。」 お別れですね、と寂しげな笑顔を見せながら俺に言うと、どこからともなく黒い車が古泉を迎えにきた。古泉も俺も、お互いに手を振ることのないサヨナラだった。 どこへ行ったのか、後始末とは何なのか・・・俺は何も知らない。あの日以来、俺は古泉に会っていない。 長門はというと、ハルヒが死んだ日以来顔を合わせていない。葬式に顔を出さなかった長門を俺は不審に思い、その帰りに長門の家に寄ったのだが、部屋は既に蛻の殻となっていた。 あいつも、情報統合思念体とやらのところに帰ってしまったのだろうか。 そうして俺は一人になった。 高校を卒業し、今は大学生だ。普通レベルの大学に合格し、一人暮らしをしながら普通の毎日を送っている。 ハルヒと出会う前のような、フツーの日常を。 友達だってそれなりに居るし、今、彼女だって居る。傍から見れば充実した毎日を送っている。 でもな、ちっとも楽しくなんてないんだよ。 朝比奈さん、長門、古泉・・・そしてハルヒ。 お前らが居ない毎日が楽しいわけなんてないだろうが。 一日たりともお前らを忘れた日なんてないさ。 こんな日常・・・あまりにも普通すぎて、一人で不思議探索にでも出かけたくなるほどなんだ、ハルヒよ。 寂しいじゃねーか。 俺を一人にしないでくれよ、ハルヒ。 お願いだ。 戻ってきてくれよ、ハルヒ―――。 静かな部屋に、携帯のバイブ音が響く。 一人物思いに耽っていた俺は、その音にびっくりし体を一瞬震わせた。 急いで携帯を取ると、画面には彼女の名前と番号が表示されていた。 「ああ、俺だ。どうした?」 『ねぇ。もちろん明日、空いてるわよね?ちょうど休みだし』 「明日?・・・ああ、別に用事はないが。明日がどうかしたのか?」 『・・・冗談でしょ?覚えてないの?明日は半年記念日じゃない』 「ああ・・・明日で半年だったか、すまないな」 『・・・記念日、覚えてくれてたことなかったよね・・・』 「・・・すまん」 『・・・まぁいいわよ。半年記念日前に喧嘩なんてしたくないもの。』 「ああ・・・すまんな。・・・明日はどうする?」 『キョンの家、駄目かな?』 「ああ、そうしよう。午後、適当に来てくれよ。じゃあな。」 電話を切り、俺はため息をついた。 明日で彼女に告白をされて始まった交際も半年になる。 断る理由が特に無かったから付き合っただけで、別に俺には好きという感情がなかったりする。 彼女はしょっちゅう俺に会いたいと言う。きっと彼女の方は俺の事を愛してくれているのだろう。 でも、俺が彼女に会いたいと思う時は、俺の中の男が女を求めた時だ。 我ながら最低だと思う。 ハルヒだったらこんな俺になんて言うだろうか。 引っ叩かれる・・・いや、それどころじゃ済まないだろうな。 俺は不意にカレンダーを見た。 今日は7月6日、明日は7月7日だった。 七夕・・・か。 次の日、午後2時過ぎに呼び鈴が鳴った。彼女だ。 「おじゃましまーす」 「ああ、ちょっと散らかってるけど気にしないでくれ」 俺がそう言うと、これのどこがちょっとなのよ、とぶつぶつ言いながら彼女は部屋を整理し始めた。 あんまり動かしてほしく無い気もするのだがな、片付けるのは確かに面倒なので俺はしばらく何も言わないでいた。 彼女の片づけている手が男の秘密ゾーンに伸び始めたところで声をかけ、片づけを中断させる。 そうすると彼女は思い出したような表情をし、カバンをがさごそとあさりはじめた。 「はいキョン!この本、読みたがってたじゃない?今日寄った本屋でたまたま見かけたから買ったのよ。」 「おお、ありがとうな」 「読んだらあたしにも貸してよね」 本を受け取ると、彼女はゆっくりと俺の体に腕を絡ませる。 俺たちはその状態のまま少し他愛の無い話をしていたが、しばらくすると彼女の唇が 近づいてきたので、俺はそれに答えようと本を置いた。 ―――その時、本からしおりのようなものがハラっと落ちた。 しおり・・・ まさか、長門か? 「待った!」 「わっ!!何!?」 少し大きな声を出し、彼女の体を強引に剥がすと俺は急いでしおりを拾った。 ぶつくさ文句を言っている彼女を尻目に、俺の目はしおりに書かれた綺麗な明朝体を 認識する。 あの公園で待っている 長門だ。 こんなやり方は長門しかありえない。 長門に違いない。そう思いたいのだ。ただの偶然のいたずらなら暴れるぞ。 とにかく、これは長門からのメッセージであり、あの公園とはあの公園だ。 俺の脳裏に、ハルヒがよぎる。 「なによ・・・どうしたの?なにそれ」 「すまん、たった今用事ができた」 「はあ?ちょっと何言って・・・」 「悪い、埋め合わせは今度する!家を出なくては」 「ちょっと、何よわけがわからないわよ!」 彼女の荷物を拾い、強引に手を引いて家を出る。わけがわからないであろう彼女は懸命に俺を引きとめようとするが、湧き上がる感情でいっぱいだった俺は、彼女が納得できるような上手い理由を考えることなどできるわけがなく、そのまま自転車に飛び乗る。 終いにはものすごい剣幕で怒鳴ってきた彼女に、俺は「本ありがとう」とだけ告げ、 ものすごい馬力でペダルをこぎ始めた。 一人暮らしをしている今、あの公園はそんなに近くなく、三駅ほど離れていた。だが、電車を待つ時間は今の俺にとって普段の100万倍増しに苦痛だったからな。 今までこんなに早く自転車を飛ばしたことがあっただろうか。 ペダルの回転が速すぎて足が空回りしそうになりつつ、俺は公園の入り口を急カーブで突っ切る。 ベンチに目をやる。 そこには、紛れもない長門の姿があった。 あまり変わってはいないが、少し大人びたように見える長門が俺を待っていた。 「・・・長門ッ!!」 俺は半ば転ぶようにして自転車から降り、荒い息で長門の名を叫ぶ。 「・・・久しぶり」 そんな俺の叫びにも動じない、三年前と何も変わらない淡々とした声。そして三年前と何も変わらない深海を切り取ったかのような瞳が俺を見つめる。 俺はなんだかひどく安心し、そしてひどく懐かしさに襲われた。不覚にも涙が出そうになる。 「長門・・・お前・・・今までどこで何してたんだよ」 「言語化できない。それより、私は今あなたに話したいことがある。だからここへあなたを呼んだ。」 「おう、なんだ?」 長門は淡々と続ける。 「異空通達情報振動が観測された」 「なんだそれは。ハルヒか?」 「そう。地球でも宇宙でもない場所からの涼宮ハルヒの意思情報振動が宇宙で観測された。その振動はもうすぐ地球にも到達する」 「どういうことだ!?もっとわかりやすく説明してくれ!ハルヒが戻ってくるのか!?」 俺は今ほど長門の難しい言葉と俺の簡単な構造をした頭に腹が立ったことはないだろ う。長門の難しい言葉を理解できるのは古泉ぐらいだろうけどな。 長門は続ける。 「宇宙では涼宮ハルヒの意思情報しか観測されなかった。しかし彼女が暮らしていた地球でなら意思を具現化しやすい。宇宙よりより明確な異空通達情報振動が観測できる可能性がある。 私はそれを調査しに地球へと戻ってきた。でも、異空通達情報振動が観測されたということをあなたに伝える判断を下したのは私の意思」 「なんなんだよ、その異空なんたら情報振動ってのは」 「簡単に表すとするならば、メッセージ、と呼ばれるようなもの。しかし、宇宙で観測された異空通達情報振動は言語化することはできない。」 ・・・つまり、俺の簡単な構造をした頭で解釈してみると、ハルヒメッセージがどこか異世界から発信され、それがもうすぐ地球にも伝わる、ということだろう。 「わかった。じゃあ地球でなら、ハルヒのそのなんたら振動も俺が理解できるものになってる可能性がある、ということなんだな?」 「そう。そして、その異空通達情報振動は、あなたへ向けて発信された可能性が高いとされている」 涙が出そうになる。 ・・・俺をどこか遠いところから見ていてくれていたのか? そして、俺にどんなメッセージがあるというのだ。 ハルヒ。 「到達は、今日の夜頃になると予測されている。しかしどんな形であなたに伝わるのかは予測できていない。そしてそれがあなたに理解できるものなのかは保障できない」 「ああ、それでもいいさ。俺は待ってみる」 「そう」 「ああ。」 そして沈黙。 その沈黙を利用して、俺は気持ちを落ち着かせる。 心臓がうるさい、ええい黙れ。落ち着いて考えるんだ。俺。 いや、なれるか。俺はずっとずっとハルヒを待っていたんだ。なれるはずがない。 「・・・ありがとう、長門。」 「・・・いい。私は、しばらくは三年前利用していたマンションで調査をする。」 「わかった。・・・じゃあ、また会えるんだよな?・・・長門」 まっすぐに俺を見ていた長門の目が、ほんのわずかだが揺らいだような気がした 「・・・会える。私という個体は、あなたに会うことを楽しみとしていた。そして、今ここで再会することができて嬉しく思っている」 「ああ、俺もだよ長門。」 ああ、俺は今相当普通じゃないんだろうな。 長門の目が、ほんの少し潤んだような気さえした。 「じゃあ、今日は帰るよ。また明日、お前に会いに行くよ。話したいことがいっぱいあるし、お前がどうしていたのかも聴きたいからな。 ただ、今俺の頭は爆発寸前なほどやばいみたいだ。一人になって頭の中整理してみるよ」 「そう」 「ああ。本当にありがとうな、長門。」 長門の頭を撫でてやる。なんだか、今のこいつを見ていたら無償にそうしてやりたくなった。 「・・・・・・・・・じゃあ」 「ああ、また明日な。」 長門はなんだか機械的に背中を向ける。俺は長門の背中が見えなくなってから、乱暴に放置していた自転車を持ち上げた。 少しずつ日が暮れる。 俺は家で一人、窓の外を見ながらぼんやり思い出に浸っていた。 一つ一つ思い出していたんだ。SOS団で過ごした毎日を。 何度も繰り返し頭の中で再生した変わることのない映像も、なんだか今日は違ったものに思えた。 あんなことも、こんなこともあったよな。そうして一つ一つ思い出しているうちに、少しずつ視界がぼやけていく。 ・・・くそ、今日はなんだか涙腺が緩いみたいだな。 俺の頬を冷たい水が伝う。 最近はやっと涙を流す回数が減ってきたっていうのに。 お前が今、すごく近くに居るような気がしてならないんだよ、ハルヒ。 一粒、また一粒と目からこぼれていく。 俺はお前に会いたい。 そして、あの頃は素直になれず、気づくことのできなかった気持ちを、お前に伝えたいんだ。 俺は――――・・・ その時だった。 俺の頬に、暖かく懐かしい、そしてこの世で一番愛しく感じられるような手が添えられた。 ゆっくりと優しく俺の涙を拭う。 ―――俺の目の前に今、確かにハルヒが居る。 「・・・もう、泣かないの。バカキョン」 ハルヒは俺の涙を優しく拭い続け、そっと笑った。 「・・・ハルヒ・・・」 「キョン・・・会いたかったの・・・ずっと・・・ずっとキョンに・・・」 ハルヒは、あの頃と何も変わらない姿でそこに居た。しかし、俺の記憶に残っているどんなハルヒの笑顔よりも穏やかに笑っていた。 「ごめんね・・・突然居なくなったりして。・・・あたし、ずっとアンタを苦しめてたのね。・・・あたし、普通の人間なんかじゃなかったのにね。死んでから知ったわよ。 それなのに、あたしあっさり死んだりして、あんたを苦しめたりして・・・」 「ハルヒ・・・俺・・・」 言いたいことや言わなければならないことがたくさん俺の喉へと上ってきて、言葉にならない。上手く言語化できない、とはこのことだな。 ふっ、と小さく笑いを漏らすと、今度は1000万アンペアの輝きを持つ笑顔を見せた。 「いいのよキョン!わかってる。アンタのことなんて全部わかってるんだから!・・・本当よ?」 「ハルヒ・・・俺ずっと・・・ずっとハルヒに・・・」 だめだ。涙で詰まって声さえ出すのが難しくなってきた。 俺はしばらく自分を落ち着かせようと必死になっていた。そんな俺を、ハルヒはとても優しい目で待っていてくれた。 反則だろ。泣き止めるわけないじゃねぇか、こんな状況。 やっとのことで喋れる状態になり、今度は俺がハルヒの頬にそっと手を添える。 すると、今度はハルヒの大きな目から涙がこぼれた。 バカハルヒ。同じように涙を拭ってやる。 そして、大きく深呼吸をする。 「ハルヒ・・・ずっとお前に会いたかった・・・俺はずっと・・・きっと初めて会った日から・・・」 俺は、 ずっとハルヒに伝えたかった言葉を今――― 「好きだ」 そうはっきり告げて唇を重ねる。 あの時、閉鎖空間でキスした時よりも、きっと俺は、その、色々と上手くなっているはずだった。大人のキスのやり方だって知っている。 なのになんでだろうな・・・俺はあの時のように、不器用に唇をぶつけることしかできなかった。 でも、なんでもよかった。そんなことどうでもよかったんだ。 俺の腕の中に、今確かにハルヒが居る。 ずっと会いたかった、ずっと待ち続けた、誰よりも愛おしいハルヒが居るんだ。 今、ここに確かに・・・ 唇を離す。 開かれたハルヒの目から、また一筋涙がこぼれる。 俺が拭う前に、ハルヒは自分で目をごしごしとやると、また穏やかに笑ってくれた。 俺もそれに答えて笑ってみせる。 そしてハルヒは笑顔のまま喋りだした。 「あのね・・・キョン。あたし、今はここの世界にずっと居ることはできないの」 俺は笑顔を一瞬にして保てなくなった。 それでも、ハルヒは続ける。 「でもね、大丈夫。あたしたちはまた会えるの。絶対よ。あたしは今ね、アンタとまた一緒になるために向こうで頑張ってるのよ。 何をしてるのとか、向こうってどこなのかとか・・・それは、うん、そうね。また会えたときにゆっくりたっぷり話すからさ」 「俺はお前とずっと一緒に居たい。もう置いていかないでくれ」 俺の言葉に、一瞬ハルヒは声を詰まらせる。 「・・・ごめんね。でも・・・ほんとに、また会える日がくるから・・・。あたしのこと、信じて・・・キョン」 また涙がこみあげそうになる。俺は顔を歪ませて必死に堪える。 「大丈夫だよ。アンタは今日、ここであたしへの気持ちを忘れるから」 「忘れるわけないだろうが。何言ってるんだ」 「あたし、今この世界では一つしか力が使えないのよね・・・。その力で、アンタのあたしに対する恋愛感情を消すの」 俺はハルヒが言い切る前に力強く抱きしめた。もうまともに顔が見れねぇ。何を言ってやがるんだ、こいつは。 「だめだ。ばかなことはやめろ」 「大丈夫よ。あたしと過ごした記憶は消えたりしないわ。ただ、今までみたいに苦しませたりしないから・・・」 「お前が好きなんだ」 「キョン・・・」 ハルヒが俺から離れる。 「あたし・・・そろそろ、行かなくちゃ」 「・・・ハルヒ・・・ッ」 ハルヒの体が一瞬透ける。 堪えていた涙が、堤防を破壊して一気に流れ出す。 「キョン・・・あたしも・・・アンタのことが好き・・・。それはずっと変わらないから。ずっと・・・永遠に」 ハルヒがどんどん薄れていく。耐え切れず俺は、ハルヒの両手をぎゅっと握り締める。ハルヒはそれに答え、俺と指を絡ませた。 「ハルヒ!」 「キョン、大丈夫よ!アンタは幸せになれる。今まで辛い思いしてた分、ちゃんと笑って暮らせる未来があるんだから。 そして、あたしたちはまた会えるの。約束するわ。あたしのこと・・・信じて」 ハルヒの笑顔が、消えていく――― 「さよなら、またね、キョン。・・・ありがとう」 ―――・・・ ハルヒが死んで5年。 そして、ハルヒと再会してから2年が経った。 俺は21歳を迎える。 そして、今長門と一緒に居る。 長門と、そして長門と共にある新しい命と一緒に、だ。 出産はもう間近だ。その時に備えて、今俺達は二人病室に居る。 あれから、ハルヒと再会してから、長門は普通の人間になることができたという。 そして俺たちは毎日のように会い、そして今、こうして二人で暮らしている。結婚式は2ヶ月前にしたばかりだ。 結婚式には、なんと古泉や朝比奈さんまで来てくれた。古泉も朝比奈さんも多くを語ってはくれないが、今は月に一度程度、4人で顔を合わせている。 きっと二人もハルヒに会ったのだろう。 俺は幸せだった。 長門が居て、古泉や朝比奈さんも居て。 ハルヒが言ったちゃんと笑って暮らせる未来が、今ここにあった。 ただ、ハルヒが居ない。それが足りないだけだった。 「・・・今日は、七夕だな」 今まで沈黙を続けていた病室で、俺はつぶやいた。 長門はふいに、ゆっくりと顔をあげる。そしてそのままゆっくりとカーテンを指差した。 「・・・空」 「・・・?・・・なんだ、天の川でも出てるのか?今日は晴天だったが・・・」 こんな所じゃ天の川なんて拝める程の星は見えないぞ、そう言い掛けながら俺はカーテンを開けた。 そこには、無数の星。 天の川ではない。その星達は、綺麗な幾何学模様を作り上げていた。 「・・・これは・・・」 呆気に取られる俺に、長門はぽつり、と言った。 「『私は、そこに居る』」 その言葉の意味を、俺は一瞬で理解した。 実はな。 俺はやっぱり最低な男みたいだ。 あれから・・・ハルヒと再会した時から、俺の気持ちは変わったりしていない。 今でも俺はハルヒのことが好きだ。 いや、もちろん長門のことだって同じくらい愛しているさ。 あの時、ハルヒは俺からハルヒへの想いを消さなかったってことだ。 何でかって? それは、長門が人間になることができたことを思えば、答えは簡単に出る。 俺は今最高に幸せだ。 ハルヒが言ったように、俺はちゃんと幸せになれたんだ。 ハルヒが嘘をついたり、約束を破ったりすることなんて一度も無い。 あいつは全て有言実行する奴だからな。 そう、 だから今、 俺はあいつが言ったように、ハルヒと再会することができている。 もう7歳になる俺の娘。 俺と長門の子供だ。 黄色いカチューシャをつけて、今、テレビの前に座っている。 うさんくさい番組だ。あんなのをUFOなどと呼んで誰が信じるんだ。下手したら飛行機を画質の荒いビデオカメラで撮影したものの方が世間には受け入れられると思うぞ。 ばかばかしくてため息が出そうになう番組だが、俺はチャンネルを変えたりしない。 そして前言を撤回する。信じる奴だって居るんだよな。今ここで、熱心にテレビに食いついている俺の娘がその一人だ。 最初から最後まで「フィクションです」と言わんばかりのインチキ映像を見せられ、ようやく番組が終わったところで、ずっとテレビに向いていた顔が俺に向いた。 大きな目をぱちぱちと瞬きさせて、100万ワットの笑顔で俺に言うんだ。 「ねぇキョン、宇宙人って居ると思う?」 俺の答えは決まっている。
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涼宮ハルヒの約束 【すずみやはるひのやくそく】 ジャンル 非日常体験アドベンチャー 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ガイズウェア 発売日 2007年12月27日 定価 通常版:5,040円超プレミアムBOX:9,450円(共に税5%込) レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 なし 涼宮ハルヒシリーズゲームリンク 概要 ストーリー 特徴・システム ミニゲーム 評価点 問題点 総評 余談 概要 角川スニーカー文庫のライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』のゲーム第1弾。 バンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテインメント)発売・ガイズウェア開発によるキャラゲーとしては、PS2『銀魂 銀さんと一緒! ボクのかぶき町日記』に次ぐ。 時系列は「溜息」と「ライブアライブ」の間であり、文化祭前日がメインの舞台となる。 なお、本記事はある程度のネタバレがあるため、未プレイで気になる人は注意。 ストーリー + ... もう何度目になるだろうか、このデスクで目覚めるのは…。 時は北高祭前日。 誰もがクラスや部の出し物の準備に追われる中、SOS団もあの迷作「朝比奈ミクルの冒険」の上映に向けて準備中だった。 超監督ハルヒの指示のもと、完成に向けて連日の徹夜編集作業に勤しんでいるのは我らが主人公、キョン。 今日も映画を編集中のパソコンの前で目覚めてしまった彼。 いつの間にか北高祭前日になってしまった。 かれこれ何日も編集作業を続けてきたのに一向に完成を見ない映画を尻目に、キョンは顔を洗いに部室をでる。 各々の出し物の追い込みでバタつく校内で出会うのは、占い師姿の長門や鶴屋さん、谷口などなど馴染みの顔ばかり。 しかし、彼はそれらひとつひとつにふとした既視感を抱くのだった…。 そして徐々に明らかになる学園の「異変」。 例によって次々と起きる非日常的アクシデントの数々。 なあハルヒよ、これもお前が望んだことなのか…? はたしてキョンは無事に映画を完成させ、文化祭当日を迎えることが出来るのだろうか……!? (公式ホームページより) 特徴・システム 基本的にはオーソドックスなADVであり、合間にMAP移動などの選択肢が発生する。 ただ、概要の項で「文化祭前日がメイン舞台」とあるように、作中では後のハルヒゲームでもお馴染みとなるループが発生している。 本作は第一章から第七章のシナリオで構成されているが、第四章までは特定の条件を満たさなければ次章に進むことは出来ない。 そして、本作には一種の制限時間が存在しており、一週間以内に第四章から先に進めなければ夢オチのバッドエンドとなる。 S.O.S.(シームレスオペレーションシステム) CGモーフィング技術「モーションポートレート」を応用したシステムで、ゲーム業界で採用されたのは本作が初。 1枚の絵がリアルタイムで表情を変えるなど、独特の臨場感を味わえる。 SOS会話(仮称) 上記の「S.O.S.」を用いて会話を行う一種のミニゲーム。プレイヤーは画面下に表示される6つのジャンルから一つを選択し、さらにそこから表示される最大三つの話題を選択。これを最大六回ほど繰り返す。 相手の好む話題であった場合は「喜」か「楽」、相手の好まない話題であった場合は「怒」か「哀」の反応が返ってくる。「喜」か「楽」の時は相手の気分が上昇。逆に「怒」か「哀」の時は相手の気分が下降する。 同じ話題でも、相手の気分によって反応が変わる事がある。特にハルヒは変わりやすい。 また、ハルヒ・長門・みくるの三人には喜怒哀楽の他に「ドキドキ」の反応もある。これも相手の気分が上昇するが、三回目のドキドキで会話が終了してしまう。 会話の結果は終了時の画面表示で分かり、以下の四通り。 相手の気分を最高まで上げるかキー会話(後述)を選択するとSOS団のエンブレム(成功)。要所要所でシナリオの進行条件になっている。 「ドキドキ」の会話を三回選ぶとピンクの背景にHの文字(ドキドキ終了)。会話終了後の相手の反応は必見だが、基本的には失敗扱い。 「怒」か「哀」の会話を三回選ぶと青の背景にHの文字(退屈終了)。 上記のいずれの条件も満たさないと黒の背景にHの文字(通常終了)。 会話の相手はSOS団のメンバーの他、鶴屋さんとシャミセンがいる。この二人は一つ一つの会話成功に意味はなく、全て成功させることで特定のEDに変化が発生するようになっている。 ミニゲーム 本作はストーリーの合間にミニゲームが発生。 これのクリアによって各ルートに進めるようになる。 渚のビーチバレー ハルヒとペアを組み、長門・古泉のペアとビーチバレーを行う。 プレイヤーは実際にキョンを操作するわけではなく、画面に表示されるコマンドを制限時間内に入力する。成功すればこちらの得点、失敗すれば相手の得点となり、五点先取で勝利。 クリアするとハルヒ・古泉のルートに進める。 THE DAY OF SAGITTARIUS マス目で区切られた宇宙空間を舞台に艦隊戦を行う戦術シミュレーション。原作・アニメの「射手座の日」に登場したゲーム「THE DAY OF SAGITTARIUS 3」のプロトタイプ。 3のようなリアルタイムのゲームではないが、索敵によって敵を見つける辺りは大体同じ。相手の艦隊を全滅させれば勝利。 シナリオの都合上、こちらはキョンと長門のみ。おまけモードでも同様だが、勝利する毎にメンバーが追加される。ただし、人数を増やすとこちらが弱体化するため、難易度はむしろ上昇する。 本編でクリアすると長門のルートに進める。 ラブラブポーカー 特に賭けは行わず、役の強さを競い合うポーカー。上述の「S.O.S.」はここでも用いられている。 プレイヤーはまず対戦相手を選び、さらに相手の衣装を選ぶ。下の衣装になるほど相手が強くなる模様。 基本ルールは普通のポーカーと変わらないが、各キャラには必殺技が設定されており、使用すると概ね自分が有利になる。 おまけモードではシナリオと同様にみくる・制服しか選べないが、勝利する毎に対戦相手と衣装が増える。 みくる以外の四人はいずれも積み込みが目立つ。特に鶴屋さんは鬼レベルで、よほど運がよくないと勝てない。 本編でクリアするとみくるのルートに進める。 評価点 完全フルボイス 各キャラのセリフはもちろん、シナリオテキストの半分以上を占めると思われるキョンのモノローグにも杉田智和氏の音声が入っている。 後に発売されたPS2の『戸惑』ではキョンのボイスが一部にしか入っていなかったり、DSの『直列』では全キャラパートボイスだったりと、完全フルボイスと言うのは十分な評価点。 ちなみに、杉田氏お馴染みのアドリブも本作にはある。 多種多様なシナリオ 本作ではSOS団のメンバーが「閉鎖的閉鎖空間」と呼ばれる特殊な閉鎖空間に閉じ込められている状態であり、この閉鎖的閉鎖空間の解消=ループの解消となっている。だが、神人をどうにかする正攻法なやり方以外にもハルヒに何かしらの形で働きかけるなど、その解消方法はルートによって様々。 ただ、今回の一件の真相はハルヒのグッドエンドでしか知る事は出来ない。 おまけモード CG観賞では各CG毎にキョン+αのコメントがボイス付きであり、ただ聞くだけでもなかなかに楽しい。 特にNo26「ピクニック」のコメントではほとんどのプレイヤーが気づかなかったであろう、ちょっとした事実が判明するなど、意外に細かい。 問題点 難易度の高さ 上述のように、本作は一週間以内に第四章から先に進めなければバッドエンドだが、攻略情報なしでプレイした大多数のプレイヤーは第五章まで進めない。その理由はSOS会話の項にあるように、SOS会話の成功が先に進むための条件になっているからである。 長門やみくるは会話成功が比較的楽だが、ハルヒは気分によって反応が変わりやすいため、なかなか成功させにくい。 そして何より厄介なのはキー会話(仮称)である。これは特定場面のSOS会話でのみ出てくる話題であり、このキー会話がある場合はこれを選択しない限り、いくら相手の気分を上昇させても会話成功にはならない。キー会話は最初は存在せず、相手の気分がいくらか上昇すると出現するため、やり方次第では気づきやすいのだが。 鬼門となるのは第二章。ここでは複数のSOS会話を成功させなければならず、さらにその内の一つにはキー会話が存在するため、初プレイ時は大体ここで詰まる。 面倒なミニゲーム群 「渚のビーチバレー」は第四章に入る毎に毎回やらされるため、ハルヒや古泉のルートを目指さない場合は必要もないのにやらなければならない。ただ、本ゲームは簡単な上に難易度選択も可能なため、クリア自体は容易。また、他二つと比べれば時間もかからない。 「THE DAY OF SAGITTARIUS」は敵の位置がいつでも分かる裏技があり、慣れればそこまで難しくはないものの、如何せん2対5の戦いのため、時間がかかりやすい。 「ラブラブポーカー」はタイトル通りの運ゲーであり、確実に勝つ方法は皆無。みくるは対戦相手の中では一番弱いが、それでも強さは普通レベルであり、運が悪いと何度も負けるハメになる。 ミニゲームの存在自体は悪いものではないが、特定のルートのためにクリアを強制させるのは考えものである。 テンポが遅い テキストを読み飛ばしてから次のテキストが表示されるまでの時間や、フェードイン・フェードアウトが遅く、テンポが悪い。 全体的に不安定なキョンの作画 物語がキョンの視点で進むためにキョンの立ち絵は存在せず、キョンの姿は一部のCGでしか見られない。そのためか、キョンの作画は全体的によくない。 総評 難易度の高さなどの難点はあるが、キャラゲーとしては十分な水準に達している。 ハルヒシリーズのファンならば満足出来る作品と言えよう。 余談 本作はどちらかと言えばアニメ寄りに作られている。 CVは全てアニメと同じ。 ハルヒの髪色など、キャラデザインはアニメ準拠(*1)。 BGMの作曲者はアニメと同じ神前暁氏であり、アニメBGMと似たようなBGMがいくつかある。 一日の開始時に「涼宮ハルヒの約束+ローマ数字」と表示される。 制服が冬服(*2)。 時折入るムービーはいずれもアニメの1シーン。OPもアニメのものを流用し、挿入歌「恋のミクル伝説」も本編内で使用されている。 一方で原作を読んでいないと分からない部分もある。 2006版にはなかった「エンドレスエイト」や「溜息」に関する話題がある。 また、プロローグは「溜息」の冒頭の再現。 後の「消失」の伏線と思わしき場面がいくつか見られる。
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涼宮ハルヒの約束IVまでもマップ選択画面ではハルヒを優先的に選択しておく。 もちろん、ストーリーが進まなくなるほど選ぶのはタブー。 涼宮ハルヒの約束IV 午前に、ハルヒとのSOS会話を発生させ、エンブレムを出す。 そして、午後に、古泉との、難易度は普通にやれよで、ミニゲーム渚のビーチバレーで勝つ。 最後に、夜にハルヒと会話して終了。 涼宮ハルヒの約束V 朝の古泉との会話では、信じるを選ぶ。 午前に、ハルヒとのSOS会話を発生させ、エンブレムで終わらせる。 午後と夜は、誰を選んでもいいが、シャミセンと話す場合、SOS会話あり。 深夜のみくるとの会話での選択肢では、いきましょうを選ぶ。 涼宮ハルヒの約束VI 午前の古泉との会話で、古泉を止めるを選ぶ。 午後はハルヒと、夜はみくるとの会話のみ。 涼宮ハルヒの約束VII 朝での会話では、団員として恥ずべきことだわを選択。 午前は、ハルヒとの会話のみ。 夜のハルヒとの会話。本物と偽者のハルヒとSOS会話を行う。 会話から違いを見つけ、偽者を見破る。 もし、失敗すると、基本的にはバッドエンド。 そして、エンディング。
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ハルヒルート分岐条件 エンディング分岐 涼宮ハルヒの約束I~III 涼宮ハルヒの約束IV攻略チャート例 涼宮ハルヒの約束V攻略チャート例 涼宮ハルヒの約束VI攻略チャート例 涼宮ハルヒの約束VII攻略チャート例 本物の見分け方 エンディング SOS会話の傾向 好感度による判定がシビアなのか、下記のルートどおりに進めてもグッドエンドにたどり着けない可能性がある。 SOS会話では、できるかぎりハート会話も選択しておきたい。 シャミセンのSOSエンブレムを全て取れば、映画の編集を誰が行ったのかが判明する。 ハルヒルート分岐条件 約束IVの「渚のビーチバレー」勝利 約束Vで古泉を「信用する」。 約束VIで「古泉を止める」。 エンディング分岐 グッドエンド ハルヒの好感度高 約束VIIの夜のイベントで本物を見分ける。(必須ではないかもしれない) バッドエンド 上記以外。 ☆シャミセンSOSエンブレムを全て取ると、グッドエンドに会話追加。 涼宮ハルヒの約束I~III 共通ルート参照。ただし、ハルヒとのSOS会話ではハート会話を1~2個選択しておくといいかも。 少女が絡むルートなので、涼宮ハルヒの約束IIでは少女を追いかけておくといいかも。 映画の編集を行ったのが誰かを知りたいなら、シャミセンのSOSエンブレムを取っておく。 涼宮ハルヒの約束IV この章以降、マップ選択画面ではハルヒを優先的に選択。 ビーチで発生する渚のビーチバレーは勝つ。 午前のハルヒSOS会話でドキドキ終了させるとCG追加 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 午前 ハルヒ ハルヒとのSOS会話を発生させ、SOSエンブレムで終了させる。ハートを何回か出しておくと確実。 午後 古泉 ミニゲーム渚のビーチバレーで勝利。難易度は「普通にやれよ」 夜 ハルヒ SOS会話は発生せず、会話だけで終了 涼宮ハルヒの約束V ハルヒルートに分岐するために、朝の古泉との会話中の選択肢では「信じる」を選択。「信じない」を選択するとハルヒルートから外れる。 ハルヒのSOS会話が発生する最後の章。 午後及び夜は誰を選んでもグッドエンドにはいけるが、シャミセン(SOS会話ではSOSエンブレム終了)にしておくと グッドエンドでシャミセンとの会話が追加される。 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 朝 - 古泉との会話中に発生する選択肢で、「信じる」を選択 午前 ハルヒ ハルヒのSOS会話を発生させ、SOSエンブレムで終了させる。ハートを何回か出しておくと確実。 午後 シャミセン 誰を選択してもいいらしい。シャミセンの場合はSOS会話あり。 夜 シャミセン 同じく誰を選択してもいいらしい。 深夜 - みくるとの会話中に発生する選択肢で、「いきましょう」を選択 涼宮ハルヒの約束VI 午前の古泉との会話における選択肢では、「古泉を止める」を選択。「任せる」を選択すると、ハルヒルートから外れ古泉ルートの1へと移行する。 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 午前 古泉 「古泉を止める」を選択 午後 ハルヒ 会話のみ 夜 朝比奈 会話のみ 涼宮ハルヒの約束VII 朝のハルヒとの会話中の選択肢では、「団員として恥ずべきことだわ」を選択する。それ以外を選ぶとバッドエンド。なお、好感度が既に充分に足りていればそれ以外を選択してもグッドエンドに行けることがある。 「団員として恥ずべきことだわ」を選んでも好感度が足りていない場合にはバッドエンド。 夜のイベントで本物のハルヒを見分けるとグッドエンド。偽者と間違えるとバッドエンド。ただし、好感度によっては偽者を選んでもグッドエンドにはなることがある。その場合最後の立ち絵が微妙に違う。(要検証) 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 朝 - 「団員として恥ずべきことだわ」を選択する。 午前 ハルヒ 会話のみ 夜 ハルヒ 2人のハルヒとSOS会話を行い、本物を当てる。 本物の見分け方 妙にテンションが低かったりキョンをやたら見下したりする方が偽者。 本物のハルヒは今までのSOS会話で選択したときと同じような(同じ?)反応をし、偽者は全く別の反応をする。 必ずしも2人にSOS会話する必要はない。1人目で分かれば、「もうこれで充分」を選択してもよい。 左右どちらが本物かはランダム。 朝の選択によって偽物と本物の位置が変わる という話は嘘。 朝の選択肢とは関係なく、本物の左右位置は完全にランダム。(検証済) エンディング グッドエンドでは、「世界が夢見るユメノナカ(三人バージョン)」が流れる。シャミセンのSOSエンブレムを取っていれば映画を編集した人物が明らかに。 バッドエンドでは、「恋のミクル伝説」が流れる。 涼宮ハルヒの約束VIから分岐するバッドエンド(古泉エンド扱い)では、「最終未来を見せて!(ハルヒバージョン)」が流れる。 SOS会話の傾向 初回選択時の反応が☆の会話:☆会話☆会話2個又は☆☆会話1個以上選択した直後、及びx会話を選択した直後ではxに変わりやすい。 初回選択時の反応が☆☆の会話(会話の最初と終盤の計2回☆が出る会話):☆☆会話例外はあるが、どんな場合でもxに変わりにくい。 初回選択時の反応がハートの会話(終盤に☆が出る会話含む):ハート会話どんな場合でもxに変わりにくいが、x会話を選択直後はxに変わるものもある。☆会話、☆☆会話の後では必ずハートが出る。 初回選択時の反応が悪い会話:x会話☆会話を2個以上又は☆☆会話1個以上選択した直後だと、☆に変わるものが少数あり。 SOSが発生する時期によらず、同じ会話なら同じ反応をすると思われる(約束VIIの偽ハルヒの反応は例外)。 最初に☆☆会話を選んでしまうと、もともと☆会話だったものの多くがx会話に変化する上、もともとx会話だったものの多くがx会話のまま変化しないため、選択肢のほとんどがx会話になってしまう。これがハルヒSOSの難しさの一因。 安全にSOSエンブレムを狙うには、下記のような順番で選択するといい。☆会話、☆会話、☆☆会話、☆☆会話またはハート会話 ☆会話、☆☆会話、☆☆会話またはハート会話、☆☆会話またはハート会話 会話を追加させてもらいました。会話は、10項目のうち3項目固定、7項目中3つランダムだと 思われる 章 ジャンル 話題 初回選択時の反応 備考 約束I 文化祭のこと やっぱり食べ歩きが楽しみだよな ☆ 文化祭のとき、おまえはどうするんだ? ハート☆ xの直後ではxに変化 映画のこと 前もって台本が必要なんじゃないか x 映画、評判良いといいな ハート 編集になかなか苦労していてな x ☆2個以上の直後では☆に変化することあり 朝比奈さんのこと クラスで焼きそば喫茶をやるそうだな ☆☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 ポニーテール似合いそうだよな x 朝比奈さんの歌にはビックリしたよ ☆☆ 古泉のこと 古泉、クラスで劇やるらしいぞ ☆☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 あいつが副団長でなんで俺が雑用なんだ x すでに「謎の転校生」じゃなくないか? x 妹のこと うちの妹って小5の割りに幼く見えるだろ ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 たまにはお兄ちゃんと呼ばせたいものだ x クラスメイトのこと 国木田って魚をキレイに食べるんだぜ ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 アンケート発表の準備は進んでるかな ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 長門のこと 長門、占いやるらしいな ☆ 何気にマニアックなファンがいるらしい ☆☆ たまには長門のコスプレ姿も見てみたい x シャミセンのこと シャミセンをこのまま飼おうかな x 実は猫なりにいろいろ考えてるのかな ☆☆ 映画でのシャミセンの登場って唐突だ ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 鶴屋さんのこと 鶴屋さんっていい人だよな ハート 俺も金持ちに生まれたかった x ハルヒのこと 最近は髪型変えないんだな ハート 言わせてもらうがお前はワガママだ ☆☆ xの直後ではxに変化 約束III 野球のこと おまえは変化球を覚えた方がいい ☆ xの直後ではxに変化 絶好の野球日和だったな ☆ もう朝比奈さんには無茶させるな x 映画のこと もう追加撮影の必要はないよな x ハートの直後では☆に変化。キー会話出現に必須(?) 野球シーンはかなりいい映像が撮れたぞ ☆ xに変化しにくい 本当に本当に追加撮影の必要はないな? ☆☆ キー会話 文化祭のこと やっぱり食べ歩きが楽しみだな ☆ 文化祭の時、おまえはどうするんだ? ハート☆ xの直後ではxに変化 もし文化祭の日が来なかったらどうする ☆ xに変化しにくい 鶴屋さんのこと 鶴屋さんっていい人だよな ハート 俺も金持ちの家に生まれたかった x 鶴屋さんもSOS団に入ってもらおうか x 他の部活のこと コンピ研の連中も大変そうだな ☆ xの直後ではxに変化 DTM研って初耳だったんだが ☆ 今からでも運動部に転向してはどうだ x 妹のこと うちの妹って小5の割りに幼く見えるだろ ☆ たまにはお兄ちゃんと呼ばせたいものだ x 妹が持ってきたおにぎり美味かったな ☆☆ クラスメイトのこと 中学時代、谷口となんか関係あったのか x 国木田って魚をキレイに食べるんだぜ ☆ アンケート発表の準備は進んでるかな ☆ SOS団のこと いつまでも文芸部室を占拠していいのか x 冬になったらこの部屋は寒そうだな x ハルヒのこと 最近は髪型変えないんだな ハート ☆2個以上の直後だとxに変化 言わせてもらうがお前はワガママだ ☆☆ xの直後ではxに変化 シャミセンのこと シャミセンをこのまま飼おうかな x 実は猫なりにいろいろ考えてるのかな ☆☆ 映画でのシャミセンの登場って唐突だ ☆ 約束IV SOS団のこと 文化祭の後の活動予定はあるのか? ☆☆ いつまでも文芸部室を占拠してもいいのか x 冬になったらこの部室は寒そうだな x 夏休みのこと 夏休みの「殺人事件」はどうだった? ☆☆ 夏休みの宿題ってちょっと多すぎないか ☆ 冬休みもまたどこか行きたいな ハート☆ 将来の夢のこと ハルヒは将来何をしたいんだ x 俺は将来どんな大人になるんだろうな x 将来的にSOS団はどうなるんだ ハート☆ ビーチのこと その水着、似合ってるぞ ハート☆ xの直後ではxに変化 スイカ割りはしないのか ☆ 日焼けして俺のイメージ変えてみるか ☆ 朝比奈さんのこと ポニーテール似合いそうだよな x 朝比奈さんの歌にはビックリしたよ ☆☆ 古泉のこと あいつが副団長でなんで俺が雑用なんだ x すでに「謎の転校生」じゃなくないか? x 長門のこと 何気にマニアックなファンがいるらしい ☆☆ たまには長門のコスプレ姿も見てみたい x 鶴屋さんのこと 鶴屋さんっていい人だよな ハート ハートの後ではx 俺も金持ちの家に生まれたかった x 服装のこと 俺の私服ってどう思う? x ウチの学校の制服は好きか? ☆ ハートの後ではx お前はもっと色々コスプレしないのか? ハート xの直後ではxに変化 映画のこと 前もって台本が必要なんじゃないか x 映画、評判良いといいな ハート 約束V 映画のこと 前もって台本が必要なんじゃないか x 映画、評判良いといいな ハート ハルヒのこと 最近は、髪型変えないんだな ハート ハート、×の直後では× 言わせてもらえうがお前はワガママだ ☆☆ xの直後ではxに変化 お前と二人きりになる夢を見たことが x 朝比奈さんのこと ポニーテール似合いそうだよな x 朝比奈さんの歌にはビックリしたよ ☆☆ 長門のこと 何気にマニアックなファンがいるらしい ☆☆ たまには長門のコスプレ姿も見てみたい x 古泉のこと あいつが副団長でなんで俺が雑用なんだ x すでに「謎の転校生」じゃなくないか? x SOS団のこと いつまでも文芸部室を占拠してもいいのか x 冬になったらこの部室は寒そうだな x 他の部活のこと コンピ研の連中も大変そうだぞ ☆ ☆の直後ではxに変化 DTM研って初耳だったんだが ☆ ハート/☆の直後では× 今からでも運動部に転向してはどうだ x 将来の夢のこと ハルヒは将来は何をしたいんだ x 俺は将来どんな大人になるんだろうな x 将来的にSOS団はどうなるんだ ハート☆ 服装のこと 俺の私服ってどう思う? x ウチの学校の制服は好きか? ☆ ×の直後では× お前はもっと色々コスプレしないのか? ハート xの直後ではxに変化 恋愛のこと ハルヒ、彼氏作らないのか? x 俺の春はまだなのか・・・ x 文化祭後のカップルは増えるらしいぞ ☆ ハートの直後ではxに変化
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プロローグ ■0日目 └ハルヒとS.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする ※補足 「SOS団の目的について再確認するぞ」を選択後、みくる、長門、古泉のことに選択肢が追加されるので、各キャラに追加された選択肢を全て選択(計3つ)するまではストーリーが進行しない 涼宮ハルヒの約束Ⅰ ■1日目 ├午前に鶴屋さんを選択 ├午後に古泉を選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする └夜に部長氏を選択 ■2日目 ├午前に谷口を選択 ├午後に国木田を選択 └夜にハルヒを選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする ※補足 夜にシャミセンを選択するとCGが追加されるので、先に選択して追加されたらロードし直すと良い 涼宮ハルヒの約束Ⅱ ■3日目 ├選択肢「追いかけてみよう」を選択 ├選択肢「ゲンコツ広場で食おう」を選択 ├午前に長門を選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする ├午後にみくるを選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする ├選択肢「鶴屋さんが来るはずだ」を選択 └夜にシャミセンを選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする ■4日目 ├選択肢「放っておこう」を選択 ├選択肢「部室で食おう」を選択 ├午前に鶴屋さんを選択 ├午後に古泉を選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする └夜にハルヒを選択 涼宮ハルヒの約束Ⅲ ■5日目 ├午前にハルヒを選択 ├午後に鶴屋さんを選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする └夜に谷口を選択し、S.O.S.会話で会話成功終了(S.O.S.団エンブレム)にする ※補足 共通ルートで7日目終了までループを繰り返すと妹エンドに進む 妹エンドでCGを回収してから、夜に谷口を選択して涼宮ハルヒの約束Ⅳに進行しよう 今後の展開について 涼宮ハルヒの約束Ⅳに進行後、午前のマップ上でセーブデータを残しておくと、今後はそのデータをロードするだけで済むので時間短縮になります 上記の進行データから攻略したいキャラクターに視点を置いてプレイすると、全11種類のエンディングを見ることが可能 涼宮ハルヒの約束 Topページへ
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☆トップページ 涼宮ハルヒの約束公式サイト http //b.bngi-channel.jp/psp-haruhi/ 販売:バンダイナムコゲームス 通常版:5040円 限定版:9450円 対応機種:プレイステーションポータブル ジャンル:非日常体験アドベンチャー 基本情報 発売前情報 特典について 新システムS.O.S. 共通ルート プロローグ 涼宮ハルヒの約束I 涼宮ハルヒの約束II 涼宮ハルヒの約束III 各キャラルート ハルヒルート 長門ルート 朝比奈ルート 鶴屋さんルート 古泉ルート その他 ED動画集 BGM一覧 長門有希のおしゃべりたいまー 涼宮ハルヒの約束PV ☆-ゲーム攻略総合トップページへ
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